私は勤め先でウェブ担当者になって2年が経過しましたが、ワードプレスで自社のショップにSEO技術を取り入れるのに、自腹でかなりの本を買いました。
しかし、実際に2年間コーポレイトサイトやショップを運営してみると、役に立つ情報と役に立たない情報というのがはっきりとわかって来ます。
なにせ実際に運用しているのが私なので、失敗して評価を落とすのも私なわけですからその点必死ですよね(汗)。
1年目でなんとかコーポレイトサイトの露出も、ショップの運営も軌道に乗って、今まで営業職などと兼任していた仕事ですが、会社でも本格的に専門の部署をつくるという話になっています。
私もそうなったら、その新しいウェブ部門に所属したいなと思っています。
昨年買ったSEO本でいまだに何度もページをめくっている本はこの三冊。
「WordPressで加速させる!ソーシャルメディア時代の[新]SEO戦略マニュアル(松尾茂起)」「SEO対策 検索上位サイトの法則52(河井大志)」「Googleサービス超活用 Perfect GuideBook(佐野 正弘)」。
他にも「裏ワザ系」のSEO本はいくつも読みましたが、そういったものは実際にやってみると「あー単なる憶測だな。」と思う事も多々ありました。
では、上記に上げた三冊は何が違ったんだろうと考えてみると、これらの本を書いた著者に共通点があるような気がしました。
松尾茂起さんは、言わずと知れたコンテンツやさんでたくさんのホームページや様々なウェブサイト、バイラルコンテンツを実践で世に送り出してきた人ですから、ネットビジネスの最前線部隊です。
河井大志さんは、調べるまでよく知らなかったのですがWEBマーケティング全般のアドバイスを行うセミナーや講演会の他に、同志社大学ビジネスプランコンテストなどの審査員もしているなどSEOからマーケティングまで、ネットビジネスの面でかなり実績がある人のようです。
本の内容も、自分が経験したことを理論的に分析して上手にまとめているなと思いましたし、SEO参考書として一番よく開く本です。
佐野正弘さんは総合ITポータルサイトitmediaのスマホビジネス記事「佐野正弘のスマホビジネス文化論」で有名ですね。
次から次へと出てくるgoogleサービスと、バージョンアップをマニュアル形式でわかりやすくまとめてありますので、この本もすごく活用しています。
この3冊の本には付箋がたくさん貼ってあって、デスクの一番手に取りやすいところにいつもおいてあるのです。
しかし、誰もが知らなかったような裏技的なものではなく、淡々と実践に基づいたSEOやビジネス、サービスの利用手順をまとめているのがこの3人の著者の特徴であり、一見インパクトが無いようで実はこれがすごい事なのだと私は思っています。
感想などを調べてみると「こんな知識は知っていた」「初心者向け」など、上から見下ろしたような評価が良く目につくのですが、それは、それだけ内容の精度が高い事を表していると思います。
私はWEB担当者になって2年、googleは論理で動くプログラミング、で相手をしているのはその向こうの顧客なんだという事を学びました。
いわば、SEO本というのは、その論理部分を学ぶ時間を大幅に短縮してくれる単なる参考書です。
ちょっと考えてみればわかりますが、数学の参考書を数冊購入して全部答えが違っていたらどうしますか?
そんな参考書は使い物になりませんよね(汗)
さらに「このオリジナルの式を使えば一瞬で答えが出る!」などと書いてあったら眉唾物です。
そもそも、参考になる情報というのは当たり前のことを、どのように理解して、手間をかけずに処理できて、一分でも早く顧客と向き合う時間を作ることが出来るかというのが重要なのだと思うのです。